Fiocruz=新型コロナへの注意促す=患者増続く北部を中心に
オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が8日、カーニバルの期間中は、デング熱だけではなく、新型コロナにも注意するよう呼びかけたと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
注意を要するとされたのは、重症急性呼吸器症候群(英語でSARS、ポ語ではSRAG)の患者増が続いている北部で、アマゾナス州とトカンチンス州で特に注意するよう促されている。また、SARS患者は減少または安定状態の南部や南東部、北東部、中西部でも、風邪のような症状がある人は人混みを避けるなどの配慮をするように呼びかけている。
Fiocruzは毎週、風邪のような症状のある人達に関するInfoGripeという報告書を出しており、1日の報告書では、北部と北東部では重症の新型コロナ患者が増加傾向にあると報じられていた(1日付アジェンシア・ブラジル(2)参照)。
調査員のマルセロ・ゴメス氏は、北部諸州とマット・グロッソ州では特に、感染すると重症化するリスクのある高齢者や免疫力の低い人達のフェスタ参加を控えるように呼び掛ける一方、風邪のような症状がある人は感染拡大を避けるためにも人混み回避をと注意している。
8日の報告書によると、マゾナス州やパラー州、トカンチンス州とマット・グロッソ州ではSARSと新型コロナの患者の増加が続いている。パラー州では高齢の患者増加は減速したが、子供や若い人では増加が続いている。また、アクレ、ロンドニア両州ではSARSが増えているという。