サンパウロ州=豪雨による濁流で女性死亡=車から脱出するも力尽きて
サンパウロ州内陸部ブロッタスで9日、自動車が豪雨による洪水に巻き込まれ、脱出はしたものの、濁流にあらがえず、行方不明になっていた女性が、10日に遺体で発見された。10日付G1サイト(1)が報じている。
事故発生は9日午後5時頃で、カルラ・エドゥアルダさん(30)と運転手が乗った自動車が電車の高架下を通過しようとした時、集中豪雨によって生じ、高架下の道路になだれ込んできた濁流に巻き込まれた。
カルラさんと運転手は自動車から脱出することを決意し、実行した。これにより運転手は助かったが、カルラさんは車外に出た後に高架下の樹木などに捕まろうとしても、捕まれず、濁流に流されてしまい、行方不明となった。
自動車は9日の内にゴウヴェイア川に転落していたのが見つかったが、カルラさんは雨がおさまった翌10日朝、遺体で発見された。カルラさんの遺体は、自動車から300メートルほど離れた場所にあった柵に引っかかっていたという。
カルラさんは2人の子供の母親で、10日の夕方、埋葬された。ブロッタスでは9日だけで126ミリの雨が降り、カルラさんが被災した現場にある鉄道用の高架も損傷し、使用停止となっている。