site.title

日本人女性歌手4人がサンパウロ市でライブ(上)=ブラジル音楽との出会いと想い

2024年4月24日

インタビューに応じた伊藤さん、千葉さん、山下さん、松下さん(左から)
インタビューに応じた伊藤さん、千葉さん、山下さん、松下さん(左から)

 サンパウロ市のオスカル・フレイレ街にあるフランス料理店で4月19日夜、4人の日本人女性シンガーによるライブコンサートが開かれた。ボサノバやサンバなどのブラジル音楽に惹かれ、日本で学びを深めてきた彼女たちに、ブラジル音楽に対する想いを聞いた。
 ライブを行ったのは、伊藤綾子さん、千葉泰子さん、山下美紀さん、松下友子さんの4人。4人はコロナ禍中、リオ所在のオンライン音楽教室「Casa de Choro」のプログラムを通じて出会い、互いの音楽表現を高め合ってきた。今回は4人でリオでのレコーディングを行うためにブラジルに訪問。ライブ出演は当地の友人からの誘いを受けて実現した。
 山下さんは以前、ジャズシンガーとしてブラジルの有名歌手トム・ジョビンの曲を英語で歌っていた。そんな折、恩師から「ブラジル音楽が合っている」と勧められ、サンバの勉強を始めた。「いつの間にかサンバの魅力にすっかりハマっていました」と振り返る。
 山下さんは今回で2度目のブラジル訪問。2014年にリオとサンパウロを1週間ずつ観光で訪れた。当時はブラジルに「怖い」というイメージを抱いていたが、現地の親しい友人のおかげで危険な目にも遭うことなく、街の人々の温かさを感じることができたという。「危ないところももちろんありますけど、各地でお世話になった人たちのおかげで楽しい思い出しかありません。初めて会う人でも温かく迎え入れてくれて感謝しかないです」とブラジル音楽が紡いだ人々との縁を喜んだ。
 千葉さんもジャズシンガーだ。今回で7年ぶり5度目のブラジル訪問。「街がきれいになって、とても歩きやすくなっていました」と街の変化について驚いた様子。ブラジル音楽との出会いは特別なものではなく、自然に耳にしたボサノバのリズムや言葉の雰囲気に惹かれて歌い始めた。当初はボサノバがブラジルの音楽であるとの認識もなかったという。やがてサンバのリズミカルさにも魅了され、歌い始め、選曲はブラジル音楽中心になっていった。「なんで好きなのかな。いいなぁと思ったから、歌うようになって、そうしたらより好きになっていました」と語った。(続く、仲村渠アンドレ記者)


アニメサミット=ドラゴンボールをテーマに鳥山氏顕彰=まさかの〝HIV針〟襲撃事件も前の記事 アニメサミット=ドラゴンボールをテーマに鳥山氏顕彰=まさかの〝HIV針〟襲撃事件もブラジル味の素=液体肥料で持続可能な農業に貢献=活用図る日系コーヒー農園次の記事ブラジル味の素=液体肥料で持続可能な農業に貢献=活用図る日系コーヒー農園
Loading...