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IBGE=27%の家庭が食料不安=重度飢餓状態は15%減

2024年4月27日

食に対する不安の有無や程度を示すグラフ(左から不安なし、軽度、中度、軽度)(26日付エスタード紙サイトの記事の一部)
食に対する不安の有無や程度を示すグラフ(左から不安なし、軽度、中度、軽度)(26日付エスタード紙サイトの記事の一部)

 地理統計院(IBGE)が25日に発表した全国家庭サンプル調査(PNAD)継続版によると、2023年末現在で食に不安を抱えていた家庭は27・6%で、2017~18年の調査より改善したが、2013年には及ばないと同日付エスタード紙サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。
 23年の場合、何らかのレベルで食の不安を抱えていた家庭は27・6%、2160万世帯に及んだ。内訳を見ると、軽度は18・2%、中度は5・3%(867万世帯)、重度は4・1%(320万世帯)だ。
 換言すると、食に関しては不安はない家庭が5670万世帯(72・4%)ある一方、2160万世帯、6410万人は何らかのレベルの食の不安を抱えていたことになる。食の不安の程度は、満足に食べられない日が週1~2度あり、今度も食料が確保できるかが心配が軽度、子供に食べさせるために大人が食事の回数や量を減らし、質も落としたが中度、子供の食事の量や回数さえ減らし、家族が常に空腹が重度に分けられる。
 これらの数字を17~18年に行われた家庭家計調査(POF)と比べると、食の不安はない家庭は63・3%から72・4%に増え、状況が改善したが、13年のPNADの79・5%以下だ。
 また、中・重度の不安を抱えている家庭は9・4%で、17~18年のPOFの12・7%より減ったが、13年のPNADの7・8%より多い。中・重度の不安を抱えていた家庭は農村部の方が多く、12・7%に達したが、こちらも17~18年の23・6%より低い。
 ブラジルでは、男性が家計の責任者である家庭は48・3%、女性が家計の責任者である家庭は51・7%だが、食の不安を抱える家庭に限定すると、女性が責任者が59・4%、男性が責任者が40・6%で、差が開く。
 家計の責任者を肌の色別に見ると、白人42・0%、黒人12・0%、混血44・7%だが、何らかの不安を抱える家庭の責任者は、白人29・0%、黒人15・2%、混血54・5%だった。
 また、中程度と重度の不安を抱える家庭の50・9%は、1人あたりの世帯所得が最低賃金の半分以下だった。
 地域別に見た食の不安を抱える家庭の割合は、北部39・7%、北東部38・8%、中西部24・3%、南東部23・0%、南部16・6%と続く。
 25日付アジェンシア・ブラジル(6)によると、ウエリントン・ジアス飢餓対策・家庭社会支援・開発相は同日、19~22年はIBGE自体の食糧安全保障尺度(EBIA)の測定ができなかったが、IBGEの調査員や研究者達が現場に出て集めたデータに基づいた22年の数字と比べると、重度の不安を抱える家庭は1年間で15・5%(2400万人)減り、同尺度では史上2番目に良い結果と語った。
 ただし、状況は地域毎に異なる。25日付G1サイト(7)によると、サンパウロ州では食の不安を抱えていた家庭が18年の38・1万世帯より37%増の52・3万世帯(1060万人、内、中度は170万人、重度は130万人)となり、IBGEのアナリストも驚いたという。


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