アルゼンチン=中銀が基本金利を60%に=月間インフレの緩和を受け

インフレへの懸念が和らいだことから、アルゼンチンの中央銀行が基本金利を60%に切り下げた。25日付G1サイト(1)(2)が報じている。
利下げ判断は、同国での月間インフレ率が市場の予想よりも早く鎮静化していることを受けて行われた。3月までの12カ月間の累積インフレ率は287・9%だが、3月は11%で、13・2%だった2月よりさらに小幅となった。
アルゼンチンの中銀は2週間前にも10%ポイントの利下げを行い、年70%としたが、今回はそれに次ぐ大幅利下げとなった。
この背景には、ミレイ大統領の厳しい財政引き締めによって投資家が刺激され、株価が上がっていることなどがある。ただ、景気停滞とともに悪化していた貧困率は依然として上昇傾向にあり、生産活動や消費が下がっていた。