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リオ州地裁=ジャイリーニョ氏の控訴棄却=義理の息子の虐待死の被告

2024年6月12日

ジャイリーニョ被告(©Tomaz Silva/Agencia Brasil)
ジャイリーニョ被告(©Tomaz Silva/Agencia Brasil)

 リオ司法裁判所公法第1法廷は、4歳だった義理の息子のヘンリー・ボレル君虐待死の被告であるジャイロ・ソウザ・サントス・ジュニオル元市議(通称ドトール・ジャイリーニョ)の弁護士が起こした控訴を全会一致で棄却したと7日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 ジャイリーニョ被告は医師でリオ市市議も務めており、ヘンリー君や同君の母親で教師のモニケ・メデイロス被告と共にリオ市チジュッカのアパートで暮らしていた。
 だが、2021年3月8日の未明に物音で目覚めた母親がヘンリー君の寝室を見に行くと、同君が床に横たわっていたため、ベッドに移したが、手足が冷たいのに気づいて、ジャイリーニョ被告を呼び、同君の体を暖かいマンタ(毛布のようなもの)でくるんで病院に運んだ。
 だが、母親達は同君がベッドから落ちて具合が悪くなったと訴えたが、対応した医師達は同君が既にこと切れていたことや、頭部に外傷があり、上半身に内出血や青あざがあったことから虐待死を疑い、警察に通報。
 鑑識では、同君の腕にあったケガが、腕をつかまれ、強く揺さぶったことや、床または壁に投げつけられたことを示していた上、腹部には鈍器による内出血と肝臓裂傷もあり、暴行を受けて死亡したとの判断が下った。
 また、その後の捜査で同君への暴行は日常的に行われていたことも判明。母親も養育上の責任放棄などの責任を問われて、ジャイリーニョ被告と共に逮捕されたが、同君の死に直接的に関与したのはジャイリーニョ被告との判断から、裁判まではアパートで生活することが認められた。
 ジャイリーニョ被告はこの件でリオ市議を罷免され、医師の免許も取り上げられた。今回棄却された控訴は、殺人罪に問われているのに、倫理的懲戒手続きは無罪推定の原則に違反し、違法であるという理論でリオ市議への復職を願って起こしたものだが、判事達が全員、この言い分を退けたため、控訴棄却となった。
 ジャイリーニョ被告については、以前の愛人2人の娘達に対しても、頻繁に暴行を加えていたことや、実の父親の家に行った後に母親や同被告の住む家に戻る時にはもどしたり泣いたりという、ヘンリー君同様の反応を起こしていたことなども判明している。なお、ヘンリー君の虐待死に関する刑事裁判はまだ行われていない。


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