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サンパウロ市市長選=ダテナが正式に出馬を表明=PSDBから5度目の正直で

2024年6月14日

会見でのダテナ氏(Ⅹ)
会見でのダテナ氏(Ⅹ)

 13日、民主社会党(PSDB)サンパウロ市支部は記者会見を開き、ニュースキャスターのジョゼ・ルイス・ダテナ氏のサンパウロ市市長選への出馬を正式に発表した。同日付フォーリャ紙(1)やG1サイト(2)などが報じている。
 ダテナ氏は会見の席で、「今度こそは最後まで選挙戦を戦う」とジョーク交じりに語った。ダテナ氏はこれまで、サンパウロ市市長選、上議選の2回で出馬宣言直前まで行きながら断念してきた経緯がある。同氏はこの1年間でも、所属政党を民主労働党(PDT)、さらにはブラジル社会党(PSB)と変え、一時は同党のタバタ・アマラル氏の副候補になる準備も進められていた。
 そのような経緯がありながらもPSDBがダテナ氏を候補に選んだのは、同氏の支持率の高さだ。最新のダッタフォーリャの世論調査では正式出馬前に8%の支持率を獲得。タバタ氏や自己啓発家のネットのインフルエンサー、パブロ・マルサル氏(労働者刷新党・PRTB)との3位争いに加わっている。
 また、ダテナ氏は市の問題として「犯罪集団の州都第一コマンド(PCC)を忍ばせていること」とし、再選を目指すリカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)の政権下で起きたバス企業のスキャンダルを皮肉っている。
 この日の記者会見には、当初はダテナ氏の出馬に懐疑的だったマルコーニ・ペリーロ党首や同党の2014年の大統領候補のアエシオ・ネーヴェス下議もかけつけた。アエシオ氏は、「ダテナ氏はサンパウロ市市政を再び信じられるものに戻す」と激励のスピーチも行っている。
 ただその一方で、同党の重鎮だったアロイージオ・ヌーネス氏や党の創設一族で2021年に逝去した元サンパウロ市市長のブルーノ氏の母親のレナタ・コーヴァス氏が、ダテナ氏の擁立を不服とし、PSDBを離党する波乱も起きている。
 本当に出馬する場合、ダテナ氏は6月末日までに、現在担当している報道番組「ブラジル・ウルジェンテ」のキャスターを降りる必要がある。


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