妻や友人との出会いに恵まれ=USP教授になった戦後移民の自分史(下)=安藤晃彦
まさか本当に女性一人でブラジルまで来るとは
ブラジルに帰って、暫く経った頃、その女性から一通の手紙が来た。開けて見ると、しかじかの日に空路サンパウロに着くので、よろしく頼むとあるではないか。将に晴天の霹靂、寝耳に水とはこのこと、気が遠くなるほど驚いた。
当時は、未だにハイテクの時代からは程遠く、通信はすべて航空郵便が主であったので、日本からの手紙のやり取りには少なくとも1カ月はかかったが、何通かの手紙を交換した後、やがてその日がやって来た。一人で出迎えるのも気遅れがして、友人夫婦に頼んで一緒にコンゴニアス空港に行って貰った。
やがて彼女が現れホットしたが...
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