サンパウロ市=ロックバーで店長刺殺=迷惑行為の顧客に刺される

15日夜、サンパウロ市のロックバーで店主が顧客に刺殺される事件が起きた。17日付CNNブラジル(1)が報じている。
事件が発生したのは15日夜で、サンパウロ市南部ミランドーポリスにある「マルタ・ロックバー」で、経営者のカルロス・モンテイロ(通称ネネー)さん(58)が、顧客に小型ナイフで殺害された。
警察によると、ネネーさんは女性従業員が顧客から迷惑行為を受けているのを見かねて止めようとして、刺されたという。通報を受けて駆けつけた時は、もう息がなかったとのことだ。
殺害犯のジエゴ・デ・アルメイダ・ペレイラ容疑者(34)は、既に殺害現場で現行犯逮捕されている。事件で使われたナイフも押収された。
警察によると、同容疑者は事情聴取でも話の筋が通らず、脱線を繰り返していたことから、薬物依存を疑われている。
迷惑行為を受けていた女性従業員によると、ジエゴ容疑者は普段からこのバーに通っており、顔なじみだが、その日は様子がおかしく、他の顧客にもちょっかいを出し始め、複数の客が帰ってしまったため、女性が尋ねたところ、口論になり、女性従業員が平手うちを食らわせる事態も生じた。被害者の友人も、容疑者はある女性と喧嘩しており、事件の直前に店から追い出されたと証言している。
ジエゴ容疑者は16日の拘留公聴会で予防逮捕に切り替えられた。同容疑者には前科があり、強盗罪で服役中だった。