サンパウロ州でもオロポーチ熱=旅行経験ない市中感染

【既報関連】サンパウロ州保健局が1日、同州でもオロポーチ熱への感染者が2人発生したことが確認されたと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
患者は二人共、州内陸部ヴァレ・ド・リベイラ地方カジャチ市在住の女性で、既に回復した。
保健局によると、二人は共に、バナナを栽培している畑に近い農村部に住んでおり、過去30日以内に別の地域に旅行した経験はないため、保健局は、二人共、居住市か近隣市で感染した市中感染(市井感染)にあたると判断している。
保健省によると、オロポーチ熱はマルイムとも呼ばれる小型のヌカカが媒介する例が大半だが、アカイエカの一部も媒介する。オロポーチ熱は、これらの蚊がオロポーチ熱を引き起こすオロフウイルスに感染した人や動物を刺して感染した後に人や動物を刺すことで広がる。
オロポーチ熱の症状はデング熱と似ており、激しい頭痛、筋肉痛、吐き気、下痢などが起こる。予防には、蚊が発生している場所を避けるか、蚊に刺される機会を最小限に抑えるために体の大部分を覆う衣服を着用、または皮膚が露出している時は虫よけスプレーや虫よけクリームを使う。扉や窓に網戸をつけたり、植木鉢やタイヤ、空き瓶などの溜水をこまめに捨て、ボウフラの発生を防ぐといった措置も必要だ。
オロポーチ熱は北部に限定されていた病気だが、昨年以降は他の地域でも感染者が増えており、死者も出ている。