サンパウロ市市長選=カタギリ氏が出馬を断念=ヌーネス氏の支持に回る

政治団体ブラジル自由運動(MBL)のリーダーとしても知られるキム・カタギリ下議(ウニオン)が1日、10月に行われるサンパウロ市市長選には出馬しないとの意向を正式に表明した。同日付G1サイト(1)が報じている。
カタギリ氏は1日に行われた記者会見で、「私が断念したわけではない。断念させられたのだ」と語り、自身には出馬の意向があったが、党が承認しなかったことを明かした。
カタギリ氏は同時に、今回選挙ではリカルド・ヌーネス市長の再選を支援することを宣言。「先日、ヌーネス氏とも話し、私の公約をぜひとも果たしてほしいと頼んだ。ヌーネス氏には極左勢力を倒して頂きたい」と語り、ギリェルメ・ボウロス下議(社会主義自由党・PSOL)打倒をヌーネス氏に託した。
カタギリ氏の公約の中にはコカインやクラックの常用者に対するワクチン接種や、公立校の成績優秀な学生をNASAに派遣することなどが含まれている。
ウニオンは先月20日にサンパウロ市市長選で候補者を出すのか、別の党の候補の支援に回るのかを決める会議を行ったが、結論が出なかった。党の結論は8月15日を期限として先延ばしされている。
ウニオンはカタギリ氏擁立を最優先に考えていたが、世論調査では3%ほどの支持しか得られておらず、却下の判断を下していた。