G20ソーシャル=「飢餓貧困セミナー」開催=林大使、課題解決へ意欲

ルーラ大統領がニューデリーで立ち上げた「G20ソーシャル」のサイドイベントセミナー「飢餓と貧困:人道・開発・平和ネクサスの観点から見たニーズとベストプラクティス」が8月27日午前、ブラジリアの開発・福祉・家族・飢餓対策省地下講堂で開催された。主催のJICA、国連難民高等弁務官事務所、ブラジル開発・福祉・家族・飢餓対策省がプレゼンテーションを行い、出席者とパネルディスカッションを行った。
セミナー冒頭、林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使が登壇し、飢餓や貧困対策は日本の開発政策でも重要分野と位置付けられ、個人の保護と能力強化を通じて国や社会の形成を進めるコンセプト「人間の安全保障」を重要視し、昨年決定した新たな開発協力大綱においても「人道・開発・平和の連携(HDPネクサス)」の重要性が強調されていると述べた。
さらに、「日本とブラジルは、保健・治安・インフラなどの分野でモザンビークやアンゴラ、グアテマラなどへの第三国協力を実施し、実績を築いています」と語り、飢餓や貧困という国際課題の具体的な解決に向け、意欲を示した。