スターリンク=一転してX停止手続きへ=マスク氏運営の衛星事業

SNSプラットフォーム「X」の社主イーロン・マスク氏が運営する衛星事業「スターリンク」を通し、ブラジル国内でも通信サービスを展開中のスターリンクが3日、国家電気通信庁(Anatel)の通達通り、Xの使用停止手続きに入った。同日付G1サイト(1)が報じている。
スペースⅩによる衛星通信サービスを提供するスターリンクは、ブラジルでも北部や電波の繋がりにくい山間部などで事業を展開。スターリンクはAnatelが8月31日からのXの使用停止を命じた際も応じておらず、同サービスを使用する地域や人たちはXが使える状態が続いていた。Anatelによると、スターリンクの使用者は国内のネット利用者の約1%で、20万人ほどの顧客がいる。
スターリンク側は、アレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事が8月30日にブラジルに関する口座をすべて凍結したことを理由に、Anatelからの命令には従わないと主張していた。
だが、スターリンクは3日にXの使用を停止する手続きを取り始めた。ただし、同社は米国の最高裁に掛け合い、ブラジルでの命令が違法であることを求め続けるとの見解も示している。