ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(6)
前田十郎左衛門

それは先の話として、日本で榎本が降伏した翌一八七〇年十月、ブラジルの大西洋岸北方のバイア港に入った英国の練習艦隊で、地元の住民を驚かす事件が起きた。
払暁、艦内で一人の日本人が割腹自殺をしたのだ。これが前田十郎左衛門、二十三歳であった。
日本海軍の操練所の貢進生(...
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