呼吸器疾患の入院28%増=最高裁のトフォリ判事も

【既報関連】全国的な火災蔓延による煙害や異常乾燥、季節的な要因などで、1~8月の呼吸器疾患による入院者は昨年同期を27・6%上回っていると18日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
全国にある27の公立病院と慈善病院の運営管理会社プラニザによると、呼吸器疾患による入院者増とそれに伴う経費増は明白で、1~8月は治療経費が昨年同期比で1100万レアル増えている。
同社サービス部門担当理事で病院経営上の経費に関する専門家のマルセロ・カルニエロ氏は、入院患者や治療費などの経費の増加は各病院の財政を圧迫する要因となっており、呼吸器疾患や季節的な病気に対する予防接種促進などの予防策強化のための投資が必要としているが、気候変動の影響も否定していない。
「病院は季節的な急増や異常気象に対処するための計画を適応させ、ベッド数や人員配置、その他のリソースの割り当てを最適化したり、病院のプロトコルや慣行を継続的に見直して更新したりする必要がある」と同氏は付け加えている。
火災による煙害も異常気象の影響の一例だ。16日に気管支肺炎で入院したジアス・トフォリ最高裁判事もブラジリア国立公園の火災による煙害被害者と見られている。同公園の火災は短期間に2度起き、首都での煙害を拡大させた。現在は地下火災だが、常に地上火災再燃の可能性がある。18日の報道によると、トフォリ氏の病状は少し改善したが、退院の時期は不明だ(17日付G1サイトなど(2)(3)(4)参照)。
ブラジリアでは異常乾燥や大気質悪化のため、小中高生らが体調を崩したり、気絶したりする事態も起きている。