サンパウロ市=「車の変人」を捜査中=女性8人に威嚇行為

サンパウロ市警は現在、「車の変人(マニアコ・ド・カーロ)」と呼ばれ、8人の女性に連続で威嚇行為を行った男性容疑者の捜索を行っている。19日付G1サイト(1)が報じている。
容疑者は13日の17~19時にサンパウロ市東部モオッカとサポエンバで、道を一人で歩いていた合計8人の女性を相次いで襲い、ナイフで脅して車に連れ込もうとしたものだ。
被害者の一人によると、一人で歩いていたところ、赤い帽子にジャージとジーンズ姿の男性が後ろから近づき、腕をつかむとナイフを突きつけ、「車に入れ」と命じたという。
その女性によると、「彼は何も盗もうとはせず、私の体を狙っていたように見えた」という。
被害者は全員、車に連れ込まれる前に逃げ出しており、写真判定でも全員、同じ男性を犯人と指摘した。男性の姿は監視カメラにも映っていた。被害者の年齢は11~34歳で、警察は強盗などの可能性もあると見ているが、被害者たちはレイプや虐待のために若い女性を狙ったと見ているという。
犯行に使われた灰色のフィアット・ウノは18日に同市東部で乗り捨てられており、警察が押収。車内には外されたナンバープレートやナイフ、ドライバーなどがあったという。警察は既に容疑者の身元を特定し、捜索している。