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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(22)

2024年10月3日

鈴木南樹(『伯国日本移民の草分』)
鈴木南樹(『伯国日本移民の草分』)

 しかし最年少だった山野政一が発熱、死亡した。十六歳だった。彷徨中、不注意に生水を飲んだのが原因らしかった。
 この間、ファゼンダでは、移民の騒ぎが険悪なモノになっていた。
 通訳は加藤順之介だった。
 彼は不運だった。
 ここに送り込まれた移民は二〇七人で、他のファゼンダに比較すると二倍から四倍という多さであった。しかし給料は他の通訳たちと同額だった。
 加藤は「ファ...

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