ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(23)
火の手あがる

八月の初め、上塚がドゥモントへ向かった。水野龍は未だサンパウロに居ってホテル生活をしていた。が、この種の仕事は上塚に押しつけていた。
以下、児玉正一著『上塚周平』による。━━
上塚がファゼンダへ着いた。それを移民たちが、ワッと取り囲んだ。次いで耳たぶを掴んで引きずり回し、
「コラ...
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