ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(27)

上塚周平は、笠戸丸が日本出発直前に皇国殖民に採用されており、仕事の詳細は知らなかった。それがブラジル入り早々から、会社の代理人として水野の不始末の尻拭いに、心身を擦り減らす羽目に陥った。
通訳五人男も、引っ掛けられた口であった。
通訳の社会的地位は低かったのだが、彼らは日本で水野の法螺を信じて、外交官並み...
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