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Wオリヴェットが死去=話題TVCM多数の広告王

2024年10月15日

オリヴェット(Reproducao)
オリヴェット(Reproducao)

 ブラジルが生んだ広告業界の世界的なカリスマで数多くの有名なテレビ・コマーシャルなどでも知られるワシントン・オリヴェットが13日、入院先のリオ市の病院で亡くなった。73歳だった。同日付CNNブラジル(1)が報じている。
 1951年、サンパウロ市生まれのオリヴェットは、17歳の時にアルマンド・アルヴァレス・ペンテアド財団(FAAP)に入学し、広告の道を志した。プロのコピーライターとして活動し始めたのは18歳だった1969年で、1973年には広告の世界的権威の広告の祭典「カンヌライオンズ」で銅の獅子賞、74年には金の獅子賞を受賞するに至っている。
 ヒット作としてはまず、鉄たわしの「ボンブリウ」が挙げられる。一見、何の変哲もなさそうな 鉄たわしのイメージを逆手にとり、普通のおじさん風の宣伝マンを1978年以来25年以上にわたり起用。ユーモラスなCMを数多く作り続けた。宣伝マンの隣でただ笑うだけのサッカーの王様ペレのヴァージョンは特に人気を集めた
 1987年には十代の少女を起用し、「初めて着てみた瞬間」を表現したヴァリゼーレ社のブラジャーのCM、さらに、ヒトラーの写真を大写しにし、「噓もたくさんつけば本当になりかねない。そうならないために」としたフォーリャ紙のCMが社会的な反響を呼んだ。
 その他、チン・マイア、ジョルジュ・ベン、ルル・サントスなど、ブラジルの音楽史に残るアーティストたちの音楽を効果的に使ったことでも知られている。
 2001年にはサンパウロ市で誘拐され、53日間にわたって監禁されるという事件が起き、衝撃を与えていた。
 カンヌライオンズでは50以上の賞を受賞。国際広告界の殿堂入りするほどの活躍を見せたが、今年に入って体調を崩し、リオ市コパ・スター病院で5カ月入院した末に亡くなった。死因は明らかにされていない。


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