ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(41)

ともかく平野はマラリア用の薬を必死になって手に入れ飲ませ続けた。
が、効き目はなく、しかも、その薬代が大きなものになった。
彼は、この植民地づくりのため、ある程度の資金を用意していた。
しかし、それは尽きた。
入植者たちは元々、資金といえるほどのモノは用意していなかった。
五月の乾燥期に入ると、病魔も漸く下火になった。といっても消えたわけでは...
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