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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(46)

2024年11月6日

 レジストロ植民地

 やはり一九一六年、イグアッペで、桂に続いてレジストロ植民地の建設が、青柳郁太郎のブラジル拓殖の手で始まった。総合的、長期的な計画を備えた本格的な植民地であった。設計図の中には、市街地まで書き込まれていた。が、これも、順調には進まなかった。
 前回と同様、先住民とのトラブル、さらに資金の欠乏が譬えようもない憂欝さで、連綿と続いた。
 それでも、建設着手の年から入植が始まり、三年後には四百家族を数えることになる。この内の大半が日本からの直行組であった。ファゼンダでのコロノ生活を飛び越しての移民の植民地入りの始まりである。
 この間、一九一七...

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