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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(56)

2024年11月22日

 二人は永田と同県人で、三十歳前後だった。
 輪湖は松本中学を中退、米国に渡り、邦字新聞で働いていた。が、ブラジルに転住、レジストロ植民地に入った。暫くしてそこを出、サンパウロで日伯新聞を金子保三郎という愛知県人と起こし、編集を担当した。しかし金子とウマク行かず、半年ほどで辞めてしまった。        
以後、日本との間を往き来し、移植民事業に関わる様になった。永田とは日本への帰国中に知り合った。
 北原地価造は、上伊那農学校卒で一九一七(大6)年に移住、やはりレジストロ植民地に入っていた。
 永田が日本から着いた時、二人は、移住地用の適地を見つけてあった...

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