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連邦政府=予算凍結額の増額発表=60億レ増えて193億レに

2024年11月26日

経費削減策の詳細は26日に発表と語るハダジ財相(© Marcelo Camargo/Agência Brasil)
経費削減策の詳細は26日に発表と語るハダジ財相(© Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 予選企画省と財務省が22日夜、2024年予算を60億レアル余り凍結すると発表したと同日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。これにより、今年の累計凍結額は193億レアルとなった。
 2カ月毎に連邦議会に提出され、予算執行の指針となる歳入支出報告書によって明らかになった数字は、21日にハダジ財相が言及していた50億レアル程度を上回った(21日付アジェンシア・ブラジル(3)参照)。
 今回の予算凍結は統一地方選前から必要性が叫ばれ、決選投票後に発表とアナウンスされていたのに、予算削減を嫌う省庁との交渉や詳細を詰めたりする作業に手間取った上、20サミットも重なって、発表が大幅に遅れた。
 それでも、経済スタッフは、今回の60億レアルの凍結により、基礎的財政収支の赤字額は、財政均衡法で定めた赤字ゼロか上下に国内総生産(GDP)の0・25%という財政目標の範囲内に収まるとしている。
 新たな予算凍結が必要とされた主な要因の一つは、政府の裁量でコントロールできない社会保障費が約77億レアル、経済的支払い給付金(BPC)の額も約6億1210万レアル増加したことだ。
 連邦政府は歳入支出報告書の中で、今年の基礎的財政収支の赤字を287億レアルと見積もっている。この額は、最大で288億レアルとされている赤字の目標範囲内にある。
 連邦政府は当初、今回発表した歳入支出報告書での支出凍結額を約74億レアルに引き上げることも検討していたという。だが、大統領府の担当者によると、連邦自治体や地方自治体が文化省からのリソースや資金を支出しておらず、これらの費用が予想額を下回ったため、凍結額を61億レアルに止めることができたという。
 基礎的財政収支の赤字額上限となるGDPの0・25%に限りなく近い赤字見込み額には、リオ・グランデ・ド・スル州の大水害や法定アマゾン、セラード、パンタナルなどで起きた森林火災対策費のような特別支出は含まれていない。これらの支出も含めると、赤字額はGDPの0・5%となる見込みだが、この数字は、GDPの0・6%を見込んでいた市場の予想を下回っている。
 ただ、22日に発表されたのは経費削減の大枠で、最終的な詳細は経済スタッフが25日にルーラ大統領との会合で詰めることになっている。このことは、ハダジ財相も21日に明言していた。
 21日付アジェンシア・ブラジル(4)によると、財相は21日、25日の会合は詳細を詰めるためのものと説明しており、上下両院議長には基礎的財政収支赤字額を財政目標内に止めるために必要な措置に関する文書も送付済みであるとも語っている。
 25日の会合は21日に開催予定だったが、小売業界との会合が長引き、延期された。ハダジ財相はこの日、予算執行委員会の閣僚らと会談し、22日に発表される予算凍結規模なども話し合っている。予算執行委員会は財相、官房長官、予算企画相、公共サービス管理革新相によって構成されている。


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