ダテナ＝バンデイランテスと決別＝サンパウロ市市長選での騒動響く？

　10月のサンパウロ市市長選に出馬したニュースキャスター、ジョゼ・ルイス・ダテナ氏が、20年在籍したバンデイランテス局との契約に終止符を打ち、移籍することとなった。同市長選での騒動後、同局での復帰プランに難色を示したのが原因だとされている。28日付テラ・サイト（1）が報じている。
　ダテナ氏はサンパウロ市市長選に出馬するために休職し、長年務めてきたニュース番組「ブラジル・ウルジェンテ」の司会も7月から休んでいた。市長選では5位に終わったため、番組に復帰するものと見られていたが、バンデイランテス局は同番組の司会にダテナ氏の息子のジョエル氏を据えた。
　バンデイランテス局は、2025年に同局が始めるエンターテイメントの番組にダテナ氏を据えようとしたが、これが物別れに終わり、ダテナ氏は同局を去ることになった。
　ダテナ氏は予てから政界進出が噂されてきたが、過去の選挙で5度断念。今回は6度目の正直で民主社会党（PSDB）から出馬し、目玉候補として注目されていた。
　だが、8月にクルトゥラ局で行われた市長候補討論会の最中に挑発的言動を繰り返されて激怒し、パブロ・マルサル氏を椅子で殴打。この騒動が市長選での惨敗にもつながった。
　ダテナ氏はSBT局やレデ局への移籍の噂が流れている。