site.title

ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(64)

2024年12月4日

 その頃、首都リオの国会に、排日法案が提出され、一方、アマゾンでは、逆に二つの州政府が「日本移民導入策」を打ち出していたのである。
 これには、初代日本大使の田付七太が深く関わっていた。
 排日法案が提出されたのは一九二三年で、田付の着任後、間もなくのことである。これが通称レイス法案である。
 この法案の詳細については、次章で取り上げるが、米国が日本移民受入れ禁止に急傾斜していた時であり、田付も「マズイ!」と思ったであろう。その成立を阻むため懸命になった。問題は長期化、結着がつくまでに数年を要したが、幸い法案は成立しなかった。
 田付は、その間、日本移民がサ...

会員限定

有料会員限定コンテンツ

この記事の続きは有料会員限定コンテンツです。閲覧するには記事閲覧権限の取得が必要です。

認証情報を確認中...

有料記事閲覧について:
PDF会員は月に1記事まで、WEB/PDF会員はすべての有料記事を閲覧できます。

PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。

Loading...