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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(73)

2024年12月17日

 西村は逐電後、上塚批判記事で反三浦派が多く生まれたノロエステ線方面に現れ、英雄気取りで事件のことを吹聴して歩き、サンパウロに戻ると、日本人同志会に潜り込んだ。
 やはり、その頃、ポルトガル語の小さな新聞二紙に三浦を誹謗する記事が載った。内容からして、記事の出所が邦人であることは明らかだった。
 三浦側が調べると、岸本を含む数人がそのポ語新聞を訪れて、記事掲載を頼んで歩いたことが判った。
 六月、反三浦派は、リオの有吉大使に三浦弾劾文を提出、処分を訴えた。時報が、これを紙面に掲載した。
 が、有吉は取り上げなかった。
 有吉は、こういう日系社会の内訌は、ブ...

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