軍警監察局が書類送検＝投げ落としは殺人未遂

　【既報関連】1日夜、サンパウロ市南部シダーデ・アデマル地区のヴィラ・クララ区で、軍警の追跡を受けたため、バイクを降りて逃げようとした25歳の青年が、軍警の1人によって橋から投げ落とされた事件で、軍警監察局が18日、投げ落とした軍警を殺人未遂で、現場に居合わせた他の軍警6人を傷害罪や横領罪、不正行為で書類送検したと18日付G1サイトなど（1）（2）（3）が報じた。
　この事件は現場の様子を撮影したビデオがネット上で拡散されたこともあり、警官の暴力行為を示す一例として広く知れ渡った。
　監察局は事件後、青年を橋から投げ落とした軍警兵士のルアン・フェリッペ・アルヴェス・ペレイラ容疑者の逮捕を命じ、他の軍警13人を巡邏活動などから外したが、その後も調査を続けた結果、7人を殺人未遂その他の罪状で書類送検した。
　軍裁判所に提出された軍警監察局の調書は、検察局が分析し、起訴その他の措置を要請するか、お蔵入りとするかを判断することになる。
　ペレイラ容疑者は被害者の青年を地面に倒そうとしたと自己弁護したが、青年自身の証言や制服に装着されたカメラの映像により、青年を脅した後にわざと投げ落としたことが明らかになった。その他の軍警は、状況を認識していながら被害者救出を怠ったことその他の理由で書類送検されている。