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USP茶道講座修了茶会=今年で開講45周年

2024年12月20日

修了茶会に参加した生徒たちと星宗中ベルタ先生(前列左)、林宗一代表(前列左から三番目)、林宗慶教授ほか
修了茶会に参加した生徒たちと星宗中ベルタ先生(前列左)、林宗一代表(前列左から三番目)、林宗慶教授ほか

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗一代表)は11月30日、サンパウロ大学日本文化研究所1階茶室で、USP茶道講座年末修了茶会を行った。同茶道講座は今年で開講45周年となる。当初は、サンパウロ大学大学院生のための美術講座の一つだったが、その後、一般からも参加できる講座となった。
 同茶道講座は、3月開講で毎週約30分のteoria(講座)の後、茶道の実技を学ぶ。星宗中ベルタ先生は、45年前から同講座を担当してきた。「ここで茶道を初めて、その後もずっと続けて、茶名も取ったブラジル人男性は、私が覚えている限り3人います。当時から、日系人よりブラジル人の生徒のほうが多いんですよ。今年の生徒は最初からお茶に興味のある人が多く、このお茶会の練り切りのお菓子も、和菓子作りを習いに行き、自分たちで作ったんですよ」と生徒たちの茶道への熱心さについて語った。

修了生の一人、Fernando Cunha フェルナンド クーニャさん
修了生の一人、Fernando Cunha フェルナンド クーニャさん

 修了生の一人、フェルナンド・クーニャさんは、サンパウロ大学大学院で、日本語と日本移民の勉強をしている。「2008年日本移民100周年の時に、ブラジルで描かれた日本移民の漫画『BANZAI! História da imigração japonesa em mangá』が教材です。日本移民に興味を持ったのは、私の生まれた町がリオ・デ・ジャネイロ州マカエ市で、笠戸丸の前に日本移民が来ていたところだったからです。だから日本文化にも興味を持ち、今年からお茶を習い始めました。毎週家で予習をしてからお稽古に来ていました。アマゾンジャパンで、茶碗、茶杓、茶筅、全部買いました。着物は、今年8月のお茶会の時に、渡辺先生に縫ってもらいました。色を選び、先生がブラジルでポリエステル生地を買ってくれ、手縫いで仕立ててもらいました。帯をしめるのはとても難しいので、家で練習しています。着物を着ると、日本文化とよりコネクタード(つながっている)しているような、いい気持ちになります。私は、お茶を飲むのが好きで、家族にも抹茶を点てます。ブラジル人は、豆が甘いのが苦手なので、あんこが食べられない人がいるけど、私は好きです。両親と弟にはチョコレートをお抹茶に合わせて出します。USPのコースが終わっても、裏千家で茶道の勉強を続ける予定です」と、流ちょうな日本語で日本文化と移民、茶道について話した。

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 修了茶会の最後には、裏千家のシンボルである銀杏をケースに入れた記念品を生徒たち自らが作り、ケースに先生や、生徒たち全員がサインをして修了を祝いあった。


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