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クリチバ文援協日本語講座=開講40周年式典と修了式

2025年1月9日

ケーキカットの様子(提供写真)
ケーキカットの様子(提供写真)

 クリチバ日伯文化援護協会(クリチバ文援協、高山エヴェルソン恵一会長)傘下の日本語講座(山中貴仁校長)開講40周年記念式典と毎年恒例の修了式が去る2024年11月30日、クリチバ市内で行われた。
 式典と修了式には、在クリチバ日本国総領事館の中野なつき副領事をはじめ、クリチバ市議会の瀬戸ノリヤス市議、クリチバ文援協の吉田ロベルト評議員会長、高山会長、鈴木共代教育副会長、植田クリスチアーネ兵庫県ブラジル事務所代表、元留学生会会長のアナ・カロリーナ氏、クリチバ学生連盟の佐藤マルコ会長ら来賓のほか、この日を心待ちにしていた生徒と家族が出席した。
 山中校長は開会挨拶で「日本語講座も40周年を迎え、大変嬉しく思います。開講当時の生徒のニーズは90%が日系人でしたが、現在約110人の生徒のうち50%は非日系です。本当に喜ばしいことですが、日系生徒の減少についてこれからも検討していく必要があると思います」と述べた。

瀬戸市議(右から3人目)から授与された表彰状(提供写真)
瀬戸市議(右から3人目)から授与された表彰状(提供写真)

 瀬戸市議、中野副領事、高山文援協会長からの祝辞に引き続き、瀬戸市議が日本語講座の長年の功績を称え、山中校長に表彰状を授与した。
 非日系生徒のドウシネイアさん(62)は「私は今年(24年)定年退職したので、念願の日本語の勉強を始めました。日本の文化や歴史、風習、映画などが大好きで、様々なことを先生に聞き、授業がとても楽しいです」と話していた。
 生徒の朗読発表やクイズ大会の後、40周年の記念ケーキが山中校長、教師の角敏子氏、笹谷(ささや)聖子氏の手によってカットされた。
 同講座開講当時から40年間年にわたって携わり、元校長でもある笹谷氏は「開講した当初は教科書選び、教材作成などで大変でした。また、コロナ禍の時は全教師がオンライン授業に取り組むなど様々な困難を乗り越えて、今日40周年を迎えることが出来、本当に嬉しく思います。私も移民の子であるため、両親から教わった日本語や移民の歴史、功績などを今後も学習者に伝えていくつもりです。現在、若手教師も育ってきており、日本語教育の重要性をさらに感じております。講座は学習者のお陰で成り立っているので、生徒やご家族の皆さん、サポートしてくださった皆さんに心から感謝いたします」と思いを語った。
 その後は懇親パーティーが行われ、式典と修了式が締めくくられた。


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