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UAEと150億レの覚書=戦略的鉱物の探査と開発で

2025年1月14日

シルヴェイラ鉱山動力相(Wilson Dias/Agência Brasil)
シルヴェイラ鉱山動力相(Wilson Dias/Agência Brasil)

 アレッシャンドレ・シルヴェイラ鉱山動力相が10日、アラブ首長国連邦(UAE)開発省との間で、ブラジル国内にあり、エネルギー転換に不可欠な戦略的鉱物の探査と開発を促進するための覚書に署名したと12日付ヴァロール紙など(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。
 鉱山動力省(MME)が出した声明によると、この提携により、戦略的とみなされる、リチウムやニオブ、シリコンなどの鉱物の研究や加工、商業化、技術移転、労働力の訓練などの分野で約25億米ドル(現在のレートで約150億レアル)に上る投資が見込まれるという。
 また、鉱山動力相自身は、この提携はエネルギー転換と持続可能な鉱業の世界的なシナリオにおけるブラジルの立場を強化する戦略的な機会となると説明。この覚書はUAEとの外交関係を強化し、バランスの取れたエネルギー転換に対するブラジル政府の取り組みを示すものになるとも語った。
 23年から24年にかけてのブラジルからUAEへの輸出は増加傾向にある。連邦政府によると、この協定は両国の政府機関や規制当局、中小企業や新興企業を含む企業を結び付けることを目的としており、両国関係をより強固で多様なものとする上、中小企業を対象とした鉱物部門におけるイノベーションと競争力を促進し、より持続可能で世界的に統合された未来を促進するという。
 ブラジルは世界最大のニオブ生産国で、世界全体の生産量の75%はミナス州アラシャーのブラジル冶金鉱業会社(CBMM)によるものだ。
 なお、シルヴェイラ鉱山動力相は中東歴訪中の11日、アブダビに本部を置き、170カ国が加盟する国際再生可能エネルギー機関(IRENA)への加盟手続きを再開すると発表した。加盟手続きは前政権下で中断されていた。
 同相は同時に、同機関が将来のエネルギー転換計画とエネルギー安全保障のための世界連合事務局を務めるようにも招請した。MMEによると、世界連合は24年のG20の議論の中で生まれた取り組みで、正式な活動はこの6月にリオ市で開始される。


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