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サンタンデール=ヴァン・ゴッホを廃止=高所得者向けのセレクトに集約

2025年1月15日

サンタンデール銀行の支店(Foto: Divulgação)
サンタンデール銀行の支店(Foto: Divulgação)

 ブラジル・サンタンデール銀行は顧客対応モデルを再構築し、約17年間使われていた中間所得者向けのカテゴリー「ヴァン・ゴッホ」を廃止し、高所得者向けの「セレクト」とその他の口座保有者向けの「サンタンデール」の二つのカテゴリーのみを維持することを決めた。12日付エスタード紙など(1)(2)が報じた。
 同行によれば、この変更は同行の対応モデルの簡素化を目的として行われたもので、「ヴァン・ゴッホ」の顧客350万人の内、250万人は「セレクト」に移行。残りは「サンタンデール」に振り分けられた。「セレクト」への移行は無料で行われ、「サンタンデール」に移動した顧客についても、既存の特典が失われることはない。
 「セレクト」は2013年、高所得層の顧客が資産管理のサポートを求めていることを背景に導入されたものだ。レアル銀行から引き継いだ「ヴァン・ゴッホ」はその当時も既に存在していた。2010年、サンタンデールはブラジルでのブランド統合を完了。2007年末に買収したレアル銀行の名前やロゴなどのブランドを廃止した。
 「ヴァン・ゴッホ」は自前の支店を持たず、顧客はサンタンデールの支店でサービスを受けていた。「セレクト」の立ち上げ当時、サンタンデールの幹部は「ヴァン・ゴッホ」について、「資産を蓄積する段階にある」顧客をターゲットにしていると説明していた。
 同行によれば、「セレクト」ブランドは、コンサートの先行販売へのアクセス、投資やローン、保険に関する特別な条件、国外でのサービス、手数料無料のクレジットカードなど、様々な特典を提供しているという。
 昨年10月にインスティトゥート・イプソスが実施した調査結果では、国内の銀行口座所有者の行動に変化が見られ、過去1カ月間に銀行に足を運んだ人は回答者の26%のみであることが明らかになった。また、66%はデジタル口座アプリを通じて支払いを行い、33%はインターネットバンキングを利用しているという結果が示された。


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