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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(86)

2025年1月17日

 言論機関も買収された。票決の一週間前の五月十七日、ジョルナル・ド・コメルシオ紙が、爆弾的な排日記事を掲載した。これは新々修正案通過に大きく影響したが、記事を読めば、材料が米側から提供されたことが判る。
 その記事の中には、パラー州でアカラ植民地を建設中の南米拓殖に関する部分があり、偶々、リオに来ていた福原八郎社長が、同紙の記者に、間違い部分の訂正を依頼した。
 その記者は承諾した。が、即日、首になった。二十三年間、同紙に勤務した人間だった。
 アルベルト・トーレス友の会も、言論機関と同様、操られた。
 米国務省系のスパイ網が存在し、日本大使館が本省に送った...

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