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「初生け2025」開催=池坊華道会南米支部

2025年1月30日

「初生け」の作品が展示された会場
「初生け」の作品が展示された会場

 池坊華道会南米支部(高田和枝支部長)主催の「初生け2025」が、18日正午からサンパウロ市リベルダーデ区の援協ビル5階神内ホールで開催され、サンパウロ市をはじめ、サントス、カンピーナスなど地方から出席した会員や来賓ら約40人が一堂に会した。
 高田支部長によると、南米支部の会員は現在約80人で、コロナ禍の影響により高齢会員が減少したという。しかし、日本伝統文化の継承を目的に同支部では毎年、年始めの「初生け」以外に2月の定期総会、9月の花展、10月の親睦旅行や12月の忘年会などを実施しており、生け花の技術向上とともに会員同士の交流も深めている。
 また、南米支部ではサンパウロ日伯援護協会(援協)の医療・福祉活動に賛同し、「気持ちだけでも」(高田支部長)と毎年、援協に寄付を行っているそうだ。
 今年の初生けでは、正月のイメージである「松」「竹」以外にブラジルで生産された胡蝶蘭、菊、蓮の実やアンスリウムなど鮮やかな色彩の花材も使用され、会員の作品約30点が展示されていた。
 開会式では、出席者全員で「池坊の歌」を合唱した後、来賓の洲崎順援協副会長、ブラジル生け花協会の外塚(そとつか)クリスチーナ会長、野村アウレリオ前サンパウロ市議がそれぞれ祝辞を述べた。

乾杯する高田支部長(右から5人目)と会員、来賓ら
乾杯する高田支部長(右から5人目)と会員、来賓ら

 高田支部長は新年のあいさつで「コロナ禍で会員は減りましたが、昨年10月にはグァラピランガへの旅行も行い、今年も親睦旅行を計画しております。日本の伝統芸術である生け花を今後も末永く続けてまいりたい」と思いを語った。
 引き続き、ブラジル生け花協会の外塚会長が乾杯の音頭を取り、「ブラジル生け花の日(9月23日)」が今月10日にブラジル政府によって制定されたことを説明。「ビーバ、サウーデ、乾杯」と杯を掲げた。
 その後、出席者は昼食をとりながら歓談し、会員同士の親睦の輪を広げていた。


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