ミャンマー=人身売買で3カ月強制労働=ブラジル人男性2人が保護される

ミャンマーで人身売買の被害に遭い、3カ月以上も強制労働をさせられていた2人のブラジル人男性が保護された。同日付G1サイト(1)(2)が報じている。
サンパウロ市出身のルッカス・ヴィアーナ・ドス・サントスさん(31歳)とフェリッペ・デ・モウラ・フェレイラさん(26歳)は昨年10月、ネット上での「南アジアに職がある」との情報につられてミャンマーに行き、同国のマフィアに監禁され、工場で強制的な労働を課せられていた。
2人の人身売買に関しては昨年12月、グローボ局の番組「ファンタスチコ」でも報じられていた。その時にはもう一人、カンボジアで5カ月間の強制労働を強いられた末に帰国した男性のことについても報じられていた。
ルッカスさんとフェリッペさんは8日夜から9日未明に他の強制労働者たちと集団脱走を試みたが、同国の反政府武装組織「民主カレン仏教徒軍」に捕まり、タイに送られそうになっていた。
そこに国際非政府団体「ザ・エクソダス・ロード」が仲介に入り、彼らが現地マフィアから監禁されていた人身売買の被害者であることを説明。それが認められ、ルーカスさんとフェリペさんを含む被害者らは解放された。ブラジル外務省も11日に二人の保護を確認し、喜びの声明を出している。
二人の家族もこの情報に安堵している。他方、ルッカスさんの母親は、「二人はパスポートを奪われたままだ。早くしないとマフィアが再度、二人を捕まえに行く恐れがあるから、ブラジル当局も一刻も早く、この件に関与してほしい」と語っている。