ラヴァ・ジャット=パロッシ氏の裁判無効に=最高裁トフォリ判事が決定

最高裁のジアス・トフォリ判事は19日、第1期ルーラ政権で財相を務めたアントニオ・パロッシ氏に対し、ラヴァ・ジャット作戦での裁判をすべて無効にする決定を下した。同日付G1サイト(1)が報じている。
トフォリ判事は今回の決定以前にも、ラヴァ・ジャット作戦に関して、パラナ州連邦検察特捜班とパラナ州連邦地裁第13法廷元判事のセルジオ・モロ氏との間の癒着などを理由に、連邦地裁への求刑内容や判決を無効にし続けていたが、今回の決定もそれに続くものだ。
トフォリ判事は今回も、モロ判事(当時)やデルタン・ダラグノル検察主任(当時)らの携帯電話の盗聴記録に関する捜査「スプーフィング作戦」に言及し、「汚職撲滅の名の下に、秘密裏かつ違法な捜査が行われていた。そこでは推論の矛盾や弁護の余地を無視し、個人的かつ政治的な興味で判断が行われていた」とした。
パロッシ氏はルーラ政権で財相、ジウマ政権で官房長官を務めたが、2016年に建設大手オデブレヒト社の契約にまつわる贈収賄工作の嫌疑で逮捕され、18年の実刑判決を受けた。その後、刑期は約半分に短縮され、現在は自宅軟禁となっていた。
パロッシ氏は2018年に司法取引を行い、一度脚下された。その後、2018年の大統領選一次投票直前に「ルーラ氏とジウマ氏のペトロブラスでの不正疑惑」が報じられたが、証拠がなく、その後に無効とされている。