リオ=騒動続出のラッパー逮捕=チャート1位になった日に

ブラジルでブームとなっている中、数々の騒動も巻き起こしているラッパーのオルアムが20日、リオ市内で警察を挑発する自動車の運転行為で逮捕され、全国的な話題となった。同日付G1サイト(1)が報じている。
オルアムは20日午後、リオ市バーラ・ダ・チジュッカの車道で、軍警を挑発するように軍警車両の前で、乗っていた車を旋回するなどの危険な運転を行って逮捕された。
オルアムが逮捕された際は、パトカーの周囲に大きな群衆の群れができ、軍警が辛子スプレーを使って退散させる事態ともなった。
オルアムは午後7時30分に6万レアルの罰金を払って釈放された。
オルアムは人気急上昇中のラッパーで、逮捕された日は彼の最新曲「オー・ガロッタ、エウ・ケロ・ヴォセ・ソー・プラ・ミン」がスポティファイの国内チャートで1位になった日でもあった。
オルアムはその前から騒動が続いていた。リオ最大の犯罪集団コマンド・ヴェルメーリョ(CV)の麻薬売人を父に持つ彼は、犯罪や麻薬を容認する歌の内容で物議を醸し、そうした内容の曲を歌うアーティストとの契約を禁止する「反オルアム法」という法案が下院に提出されたりしている。
この日、釈放された際も、オルアムは「俺が国で一番のラッパーになっても取材にさえ来なかったマスコミが、こういう時だけ寄って来やがって」と悪態をついていた。