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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(117)

2025年3月1日

 国内の枢軸色は極力排除しようとしていた。 
 つまり外国語学校問題には、ヴァルガスのエスタード・ノーボ構築策だけでなく、米英の在ブラジル公館の工作が加わっていた、と観た方が判りやすい。
 なお、日系社会に関する工作は、米公館が主になり、英公館は、それに歩調を合わせるていどの動き方をしていたようである。 
 一九三四年の排日法の折と同じだ。あるいは、その延長といった方がよいかもしれない。
 排日法の折の米の工作は、縄張り荒らしをする日本の排除であった。従って、排除という方針が、その時だけで終わる筈はない。
 ところで、この外国語学校の規制に対する日系社会の...

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