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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(119)

2025年3月7日

 日系社会では一九三〇年代「定住愛土」を提唱するガット運動なるものが起こったことがある。これも永住論の一つであるが、その運動の推進者の古関徳弥は、一九四一年、休暇を取って海南島の調査に行っている。 
 一九四九年に香山六郎編、斎藤広志執筆で出版された『移民四十年史』には、次の一節がある。(311頁) 
 「ブラジル永住論が理論的には、それを裏付ける確固たるものが何もなかったことをさらけだしたに過ぎない」 
 また、当時は日系の大学生は未だ数が少なかったが、彼らの中に日本第一主義に反撥する声が上がったことがある。大学生といっても、まだ少数であったが、日伯学生連盟...

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