site.title

ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(120)

2025年3月8日

 日本語学校の禁止で、人生計画を否定された上、この盲目化。
 追い詰められた邦人たちに、脱出口は最早一つしかなかった。聖州新報の香山六郎は、最後の紙面に「アジア人はアジアに帰ろう」の社告を掲載、訣別の辞とした。
 なお、背後の米の工作についてであるが。
 当時、ピニェイロスで暁星学園という私立学校を営んでいた岸本昂一、丘陽と号するクリスチャンが後に『南米の戦野に孤立して』という書物を出版、その中でこう記している。
 「アメリカが、南米最大の国ブラジルから、日本人の勢力を駆逐覆滅せんがため、如何に巧妙なる宣伝戦術を用い、ブラジルの民衆をして排日離反に導くための...

会員限定

有料会員限定コンテンツ

この記事の続きは有料会員限定コンテンツです。閲覧するには記事閲覧権限の取得が必要です。

認証情報を確認中...

有料記事閲覧について:
PDF会員は月に1記事まで、WEB/PDF会員はすべての有料記事を閲覧できます。

PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。

Loading...