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サンパウロ市立劇場=交響楽団と対立、訴訟に=団員の公募をめぐって

2025年3月11日

サンパウロ市営劇場(Instagram)
サンパウロ市営劇場(Instagram)

 サンパウロ交響楽団(OSM)が団員の公募を巡ってサンパウロ市立劇場の運営側と対立し、訴訟に発展。緊張状態にあると、7日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 事の発端は市立劇場を運営する運営企業のスステニードスが昨年12月、オーケストラの規約を無視した内容で団員募集をかけた上、楽団が必要としているヴァイオリン奏者2人と第一トロンボーン奏者1人の計3人の重要な空席が含まれていなかったという。
 スステニードス側はブラジル労働法(CLT)に則って採用したとしているが、OSM側はOSMの選考規約で定められている楽器の実技を経ていない団員を3人採用したことにも異議を唱え、公募差し止めを裁判所に申し立てている。
 スステニードス側の弁護士は、「OSMに文章化した内規はない」として、公募を肯定している。だが、オーケストラ側は採用過程に疑問を呈しており、スステニードスが採用した団員がOSMに留まれるか否かは、新たな選考プロセスの完了を条件とすることが、昨年10月に指揮者のロベルト・ミンシュク氏が司会を務めた会議で決まっている。
 裁判所は第一審で、OSMによる公募規定取り消しを認めた司法判断を却下している。
 スステニードスは2021年から同劇場の運営を担当しているが、市営合唱団とも雇用をめぐって対立を起こしていると報じられている。


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