site.title

ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(121)

2025年3月11日

 他の邦字紙は、州警察の新聞検閲課から、この事件に関する記事の掲載を翌月まで禁じられた。さらに取り消し運動は反国家的行為であり、これに加担する者は処罰の対象になる、と脅された。
 何故こういうことになったのか──。
 追放命令には「三浦鑿が国家公安上、有害な人物」という意味のことが書かれているだけで、具体的には明示されていなかった。
 が、三浦の書いたブラジル政府・軍部の批判記事が利用されたこと以外には考えられなかった。
 しかし、その批判記事は、それほど過激なものではなかった。誰かが、それを意識的に政府・軍部を刺激する様に翻訳、州警察の新聞検閲課に告発した...

会員限定

有料会員限定コンテンツ

この記事の続きは有料会員限定コンテンツです。閲覧するには記事閲覧権限の取得が必要です。

認証情報を確認中...

有料記事閲覧について:
PDF会員は月に1記事まで、WEB/PDF会員はすべての有料記事を閲覧できます。

PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。

Loading...