ボルソナロ派下議=ルーラ発言に悪ノリし大問題=上院議長から罷免求められる
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ガイエル下議(Mario Agra/Camara Dos Deputados)[/caption]

ルーラ大統領の発言をからかう形でグレイシ・ホフマン大統領府渉外室長官(労働者党・PT)に女性蔑視的発言を行った下議が、ダヴィ・アルコンブレ上院議長の怒りを買い、議員罷免を求められる騒ぎとなった。13日付UOLサイト(1)が報じている。
事の発端は、ルーラ大統領が12日、大統領府渉外室長官に就任したばかりのグレイシ氏に関し、「議会との間により良い関係を築くため、美人女性を政局調整役に任じた」と冗談めかして発言したことにある。
これを受け、グスターヴォ・ガイエル下議(自由党・PL)が同日、PT下院リーダーのリンドベルク・ファリアス下議のXの投稿に対し、「ポン引きがウゴ・モッタ下院議長とアルコルンブレ上院議長に売春婦を送り込むようなもの」との書き込みを行った。さらに「グレイシ、リンドベルク、アルコルンブレ氏の3人で多夫多妻だ」とも書いた。
この発言は物議を醸し、ガイエル氏は書き込みを消したが、書き込みを記録した写真が拡散されてしまった。
これを知ってアルコルンブレ上院議長は激怒。下院に対してガイエル氏罷免を申し入れ、さらに倫理委員会にかけるよう手続きする意向を示した。
ガイエル氏はボルソナロ派の議員として知られているが、アルコルンブレ議長は、「今日の伯国の問題は、自分の言ったことの影響を考えずに人を攻撃してしまうことだ」と語っている。
これを受け、ガイエル氏は「誰かを傷つける気持ちはなかった」と謝罪したが、PTの女性議員団や同党女性局も、「ガイエル氏の発言はグレイシ氏の尊厳を傷つける行為だ」と非難している。