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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(126)

2025年3月18日

 するとルーズヴェルト、そして交渉を担当していた国務長官ハルは、より強硬な条件を出して来るようになった。
 日本側は、その豹変ぶりに驚いたが、何故そうなのかは判らなかった。が、交渉を諦めなかった。
 しかし、ルーズヴェルトとハルの反応は、冷淡そのものであった。
 彼らは、この段階では、日本に開戦させるため、依然その腹を隠しつつ、挑発の度を強めていたのである。
 日本側は、それに気づいていなかった。必死になって交渉を続けた。結果は同じだった。日本側が新提案を出すと、米側はまた、より厳しい要求をしてくるのだ。
 日本の外務省は、その意外さに驚き苦悩し、軍部は怒...

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