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所得税減税=連邦政府が法案提出=5千レまでは免税に

2025年3月19日

減免税に関する法案発表式典で(左から)ハダジ財相、ウゴ・モッタ下院議長、ルーラ大統領(© Fabio Rodrigues-Pozzebom/ Agência Brasil)
減免税に関する法案発表式典で(左から)ハダジ財相、ウゴ・モッタ下院議長、ルーラ大統領(© Fabio Rodrigues-Pozzebom/ Agência Brasil)

 連邦政府が18日に大統領府でセレモニーを開き、個人向けの所得税を5千レアルまで免税とする法案を公表した。(1)(2)(3)
 月収5千レまでの人への所得税免税はルーラ大統領の選挙公約だが、就任後の2年間、法案を提出できずにいた。公約の遅れはPIX監視に関する規則変更撤回や食料インフレと共に、大統領や政権への支持率や評価の低下などを招き、諸方面からの圧力が強まっていた。
 グレイシー・ホフマン渉外室長官は10日の就任式で5千レまでの所得税免税は優先課題の一つとした(4)が、18日発表と報じられたのは先週だ。同法案は議会での承認後、2026年発効となる。
 減免税にかかわる法案は税収が減る分をどうやって埋め合わすかが最大の課題だ。ハダジ財相によると、5千レまでを免税とすることで生じる税収減は2700億レで、昨年末に言われた額を50億レ下回る。これは、25年度予算承認後に最低賃金引上げを予算に組み入れるための計算をやり直したためだ。5千レまでの免税化で、免税となる人は1300万人増え、3千万人になる見込みだ。(5)
 月収が5~7千レの人の所得税には段階的な割引も適用される。月収5千レなら全額割引で納税額は312レが0に、5500レなら75%割引で436・79レが203・13レに、6千レなら50%割引で574・29レが417・85レに、6500レなら25%割引で711・79レが633・57レになるが、7千レの場合は割引はなく、現行通り849・29レを収めることになる。
 なお、今年の所得税免税額は、2824レ(2259・20レ+補助金)から3036レに引き上げられる予定だ。


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