CPTM=3線の民営化反対スト=決行前夜の総会で中止

サンパウロ都電(CPTM)の労働者組合は25日夜、総会を開き、26日に予定していたスト中止を決めた。同日付UOLサイト(1)が報じている。
CPTMの11、12、13号線の民営化に反対するストは、当初、26日午前0時から始まるはずだった。
だが、25日夜に行われた組合員の投票により、わずか3票差でストを回避することになった。
今回のストには、CPTMの他の線やサンパウロ市地下鉄も連動するのではないかと恐れられていたが、サンパウロ鉄道労働者組合のカミラ・リスボア会長はそれを否定している。
今回のストは、前述の3線の民営化に反対して組まれていた。組合側は民営化に伴う従業員の大量解雇や、民営化によるシステムの改悪化を恐れている。すでに民営化されたCPTMの他の路線では事故や故障が相次いでいる。
組合側は将来的なストの可能性を捨てたわけではなく、28日までに組合員たちの意向を尋ねる予定だという。28日はサンパウロ州政府によるCPTM民営化の入札期限で、聖市の証券取引所(B3)で、事業を請け負うことを希望する企業体の提案を開札することになっている。
今回の入札によるコンセッション契約は25年間で、サンパウロ州政府は143億レアルの投資が行われると見込んでいる。