site.title

ブラジル情報庁=パラグアイの情報をハッキング=イタイプ発電所の機密等探る?

2025年4月3日

イタイプ・ダム(DXCaio Coronel/Itaipu)
イタイプ・ダム(DXCaio Coronel/Itaipu)

 ブラジル情報庁(Abin)の職員が、同庁がパラグアイ政府や同国と共同運営しているイタイプ発電所の交渉に関与する当局のシステムに対して諜報行為を行っていたと証言し、パラグアイ政府がブラジル側の説明を求めている。
 これは、3月31日にUOLサイト(1)の独占スクープで報じられたものだ。それによると、Abinが、ブラジルとパラグアイで共同運営するイタイプ二国間水力発電所に関し、パラグアイが同発電所の電力をどのように商業利用しているかなどの極秘情報を、政府や当局のコンピューターへのハッキングによって入手していたという。
 また、スパイ行為はボルソナロ政権の時代に始まったが、ルーラ政権でも、ルイス・フェルナンド・コレア長官の下で引き続き行われていると報じられた。
 この報道に対し、連邦政府は3月31日、スパイ行為が行われていたことを知り、既に打ち切っていると発表した。それによると、「スパイ行為はボルソナロ政権時の2022年7月から行われていたが、サウロ・デ・クーニャ・モウラ長官代行の時代にその行為が発覚したため、2023年3月27日付で無効とした」としている。
 だが、同日付G1サイト(2)によると、現職のAbin職員の一人は「現在もスパイ行為は行われている」と語っていたという。
 この報道に関し、パラグアイ政府側は1日、ルーベン・ラミレス外相が記者会見を開いて遺憾を表明。ブラジルのパラグアイ大使のジョゼ・アントニオ・マルコンデス氏を呼び、事情説明を求めている。(3)


リベルタドーレス杯グループリーグ開幕前の記事 リベルタドーレス杯グループリーグ開幕フォーブス長者番付=サヴェリン氏が2年連続伯人1位=ブラジルのビリオネアは55人次の記事フォーブス長者番付=サヴェリン氏が2年連続伯人1位=ブラジルのビリオネアは55人
Loading...