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クエスチ=56%がルーラ政権不支持=政権発足以来最悪の半数越え

2025年4月3日

ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(Foto: Fabio Rodrigues-Pozzebom/ Agência Brasil)
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(Foto: Fabio Rodrigues-Pozzebom/ Agência Brasil)

 2日朝に発表されたジェニアル/クエスチの世論調査によると、ルーラ政権(労働者党・PT)の不支持率が初めて過半数を超え、56%に達し、政権発足以来最悪の結果となったと、同日付コレイオ・ブラジリエンセなど(1)(2)が報じた。
 調査は3月27〜31日に、全国の16歳以上の有権者2004人を対象に行われ、回答者の56%が現政権を不支持と回答。支持表明者の41%を大きく上回った。統計上の誤差は上下2%ポイントで、信頼度は95%だ。
 ジェニアル/クエスチの調査で、ルーラ政権に対する不支持が過半数を超えたのは初めてだ。前回調査(1月)では、不支持49%、支持47%だった。この結果は、1日発表のアトラスインテル/ブルームバーグの調査で出た、不支持53・6%、支持44・9%と、ほぼ一致している。(3)
 ジェニアル/クエスチの調査結果を地域別に分析すると、最も高い不支持率を示しているのは南部で、64%がルーラ政権を不支持と回答。一方、支持率が最も高いのは北東部で、唯一、支持率52%が不支持率の46%を上回った。中西部/北部では、52%が政権を不支持とし、南東部でも、不支持率が60%に達している。
 性別による分析では、男性の59%、女性の53%がルーラ政権を不支持としている。前回調査では、女性の47%が不支持だったが、今回は女性の不支持が過半数を超えた。
 また、年齢別に見ると、若年層では政権不支持が顕著で、16〜34歳では64%が不支持を表明。調査によると、年齢が上がるにつれて不支持の割合は減少しており、35〜59歳の不支持率は54%だった。また、60歳以上の不支持率は46%で、支持率(50%)が不支持率を上回った。
 収入別に見ると、2最低賃金以下の最も貧しい層での支持率は52%(前回56%)、不支持率は45%(前回39%)となり、支持と不支持が初めて実質的に並んだ。一方、5最低賃金以上の収入がある世帯では、不支持率が64%(前回59%)に増え、支持率は34%(前回39%)に下がった。
 ルーラ政権はその人気回復を目指し、3日に大統領就任2周年を記念するイベントを開催する予定で、大統領はじめ、閣僚、議員、民間の代表者、その他の関係者が出席する。このイベント「ブラジルの再生(O Brasil Dando a Volta Por Cima)」は、ペ・デ・メイア(高校中退防止を図る奨学金支給を伴う教育推進プログラム)や、ミーニャ・カーザ・ミーニャ・ヴィダ(持ち家政策)、さらには5千レアル以下の所得に対する所得税免除など、2年間の成果が強調されることになるという。


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