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世論調査=人気下落でもまだ優勢保つ=次回選挙でもルーラ勝利か

2025年4月4日

決選投票のシミュレーションと拒絶率で引き分けたルーラ大統領とボルソナロ前大統領(3日付G1サイトの記事の一部)
決選投票のシミュレーションと拒絶率で引き分けたルーラ大統領とボルソナロ前大統領(3日付G1サイトの記事の一部)

 2日に発表されたジェニアル・クエスチの世論調査によると、26年の大統領選では、ボルソナロ前大統領(自由党・PL)との決選投票で引分けとなる以外は、ルーラ大統領(労働者党・PT)が優位という結果が出たと3日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 今回の調査は3月27~31日に行われたもので、全国の16歳以上の有権者2004人が回答した。誤差は上下2%ポイント(PP)で、信頼度は95%だ。調査では8通りの組み合わせで決選投票のシミュレーションを行った。
 ルーラ氏が最も肉薄されたのはルーラ氏44%、ボルソナロ氏40%と、4PPの差に止まった第1組だ。この場合、両者の差は誤差の範囲内のため、実質的には引分けと見なされる。また、白票、無効票、投票しない(以下、白票)は13%だった。
 それ以外のケースは、ミシェレ・ボルソナロ氏(PL)との場合が44%対38%で白票15%、サンパウロ州のタルシジオ・デ・フレイタス知事(共和者)との場合が43%対37%で白票16%、パラナ州のラチニョ・ジュニオル知事(社会民主党・PSD)とでは42%対35%で白票19%、24年のサンパウロ市市長選にも出馬したパブロ・マルサル氏(労働者刷新党・PRTB)との場合は44%対35%で白票17%、ボルソナロ氏三男エドゥアルド下議(PL)となら45%対34%で白票17%、ミナス州のロメウ・ゼマ知事(ノヴォ)との場合は43%対31%で白票21%、ゴイアス州のロナルド・カイアド知事(ウニオン)となら44%対30%で白票22%となっている。
 また、ボルソナロ氏が出馬できない場合の右派候補は、タルシジオ知事が15%、ミシェレ氏が14%、マルサル氏が11%で、実質的に引分けた。それ以外の人物は10%にも届かなかった。(5)(6)
 ボルソナロ氏が政権に戻ることとルーラ氏が続投することのどちらが怖いかとの質問では、ボルソナロ氏の復帰が怖いが44%で、ルーラ氏続投を恐れるの41%を上回った。(7)
 ルーラ氏とボルソナロ氏は、この人には投票しないという拒絶率でも55%で引分けた。ただし、1月や24年12月の調査と比べると、ルーラ氏は拒絶率が上昇、ボルソナロ氏は低下した。今回調査での拒絶率1位はエドゥアルド下議の56%で、ミシェレ氏やマルサル氏も48%と45%で高目だ。タルシジオ知事は32%。その他の知事3人は20%台だった。(8)


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