メルカド・リーブレ=ブラジルに340億レ投資=ルーラ同席で共に発表

アルゼンチンに本拠を置く電子商大手メルカド・リーブレがルーラ大統領と共に記者会見を行い、2025年に340億レアルの投資を行うと発表した。7日付フォーリャ紙(1)が報じている。
340億レアルという額は、2024年にメルカド・リーブレがブラジルに投資した額の230億レアルを48%(為替変動分を差し引くと32%)上回る。
同社は2025年に昨年比で2倍以上となる5万人の従業員を抱える予定で、1万4千人の雇用創出を考えている。
この発表はメルカド・リーブレのフェルナンド・ユネス会長が、大サンパウロ市圏内カジャマルにある同社の配送センターを訪れたルーラ大統領と共に行った。記者会見には、フェルナンド・ハダジ財相、マルシオ・フランサ中小企業相、ルイス・マリーニョ労働相も同席した。
ブラジルは、ラテン・アメリカ18カ国で事業展開する同社にとって特に重要な市場だ。2024年の場合、伯国での収益は同社グループ全体の55%を占めた。伯国での収益は614億レアルで、377億レアルが電子商取引事業、237億レアルがフィンテックのメルカド・パゴによるものだ。
ユネス会長は米国のトランプ大統領が行っている国際的な高率関税政策がブラジルに対する投資プランを変えることはないと発言。「私たちの計画は10、15、20年という長期計画」と語っている。
メルカド・リーブレは、民営化されたばかりのサンパウロ市の伝統的なサッカー・スタジアム、パカエンブー・スタジアムのネーミング・ライト(命名権)を10億レアルで保有しており、命名されれば30年間、その名前が採用される。